祭りの後

2009.10.09 Friday 17:59
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    戦前の予想通りオーソドックスなボクシングの応酬。大毅の2回目の世界挑戦は老獪な王者にしてやられ王座を逃がす。しかしこれが世界の壁であり、20歳の若者のボクシングとしては上出来だと言える。派手な打ち合いをして勝てる相手ではないし、 あれしかないという戦い方で、勝てなかったんだから仕方あるまい。

    しかしながら見た感じでは、決してチャンピオンの調子は良くなかった。というよりも、少々相手を舐めてかかっていた様で、後半慌てて手数を出している感じも見受けられた。ただ勝負所は良く分かっている。ポイントの稼ぎ方が狡猾だ。しかし大毅が時折見せていたボディーからのコンビネーションは見事の一言。しかしあれを何度も喰らわないのが王者の証なのであり、単発でしか出せないのが、今の大毅の実力なのだ。

    今の亀田大毅に、TBS脚本の“物語”は必要ないだろうし、そうした呪縛から解き放たれた方がボクサーとしても、一人の人間としても幸せなんじゃないだろうか。もう世間との闘いは終わったのだ。これからは『ボクシング』と戦わなければならない。日本チャンピオン、東洋、そして世界へ・・・。今まで得がたい経験を積んだのだからそれを無駄にせず、自分の力で、自分の物語を、自分の拳で語る時が来ている。これから、大毅に取って本当の戦いが始まるのだから。

    聖戦は続く

    2009.10.08 Thursday 23:59
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      三沢光晴追悼興行の大阪大会のメインは、川田利明が参戦した。川田の参戦に関しては、人それぞれにいろいろと思うところはあると思うが、三沢が生きていたら絶対に実現しなかったカードと思われるだけに、三沢は死してなお、我々プロレスファンに素晴らしいプレゼントをくれたんだなと噛み締めるより他無い。

      しかし問題は川田だ。最近の川田のファイトが錆び付いているのは誰しもがわかる事である。特に昨年のG1は酷かった。レスラーとしての商品価値が大暴落したのが昨年のG1だったと思う。あれを機会に完全にハッスルの専属となり、プロレスの最前線からは離脱を余儀なくされた。思い返せば、最後の三冠チャンピオン時代の防衛戦も最後の小島戦のみが水準級であり他の防衛戦では、かつての川田の輝きを見せる事はなかった訳であり、あの東京ドームでの三沢との試合以降、川田は川田としての役割を果たせず、そのまま費えていたといっても過言ではない。

      確かに一時期の小川との絡みは新鮮ではあったが、しかしながら以前の川田に漂っていた危険な香りは試合からは感しられず、対戦相手の小川のレスラーとしての価値を懸命に持ち上げるという、彼らしくない苦しい役割を演じざるを得なかった。川田が川田足りえるのは、絶えず怒りを保ち周囲には理解不能な不機嫌感を漂わせながら、目上の選手に歯向かい、そして目下の選手を完膚なきまでに叩き潰す、そうした理不尽感を発していたからに他ならない。

      それ故に、この日の川田への期待は私は相当に薄かった。最近の川田の試合を見ている人なら同意してもらえるだろう。この日も出落ちになるのではないかという一抹の不安が試合開始のゴングまで消せないでいた。

      しかしだ、そんな我々見ているものの心配を消し去ったのが、KENTAだった。徐に川田の前に立ち、張り手一閃!そして本人の目の前で屈伸運動をしたという(この場面は、残念ながらテレビの画面には入りきっておらず、実況アナウンサーのコメントのみだった)その時だ。画面の中の川田の顔色が瞬間で変わった。久し振りに川田の中に消えかかっていた、あの理屈なき不機嫌感と理不尽な怒りを漂わせているレスラー川田のスイッチが入った瞬間だった。

      鬼神の川田、そしそれに着火させたKENTAのプロレスセンスの素晴らしさ。この日のメインが、単なるナツメロ、単なる顔見せの試合ではなく、皆の感情の迸りがぶつかり合う魂の試合になったのは、三沢の名の元に集ったプロレスラーがプロレスに準じたからに他ならない。雑音なし、余計なアングル一切なし。全ては三沢の旗の下に集いし者たちによる素晴らしきプロレスがそこにはあった。

      これだけ輝く川田の姿を見る事が出来たのは、三沢からの最後の贈り物だったのかもしれない。出来うる事ならば、終の棲家にはならないだろうが、このエメラルドグリーンのマット上で最後の灯火を点してみてはどうだろうか。KENTAの放った張り手によって落とされた垢を振り払う。まだ身も心も錆びてはいないはずだ。錆びない心を持って、魂を研ぎ澄ます、その最後の時が来ている。

      DREAM ON ... そして、日はまた昇る

      2009.09.28 Monday 02:23
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        ここまで観客で埋まる武道館を見たのはいつ以来だろうか?立錐の余地無き武道館。会場の空気感は素晴らしく心無い空気を読まぬ野次などは一切無い。試合の進行もスムーズ、前座の試合もテンポ良く、また休憩後の試合は見せ場十分、どの試合も会場は湧きに湧いた。

        メインの試合は共に十字架を背負った男たちによる試合。潮崎も彰俊もこうした特異な状況の中、本当に見ごたえ十分の試合をこなしたのは見事の一言だった。全日時代、そしてノアになってからもGHCタイトル戦では名物となっていたあの場内ストンピングまで起き、会場の空気は沸点に達した。

        全試合終了後、質素で簡潔ながら心温まる追悼セレモニーが行われた。在りし日の三沢を偲ぶVTRを見ながら会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえる。かく言う私も目を真っ赤にしてVTRを凝視していた。献花式の時には一切感じなかった寂寥感。そして喪失感。全ての試合が素晴らしかっただけに、尚更に胸を締め付ける。


        我々は、あなたに最後のさよならをする為にこの場に集い、そして見送った。あなたの眼には今日の興行はどのように映ったのか。多分笑ってこう言うのだろう「ぶっちゃけ、心配なんかしてないよね」プロレスは続く、そして夢も続く。その夢に終わりは無い。そして日は、また昇るのだ

        さよならをする為に

        2009.09.26 Saturday 21:28
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          明日は午前中仕事を終えた後、日本武道館に赴く。言うまでもない、ノア武道館大会、三沢追悼興行を見る為だ。小橋復帰戦以来の全席完売、当日は立見席券のみの販売となるそうだ。全試合終了後、三沢追悼セレモニーがあるという。

          ノアは三沢の死後、百田絡みで少し騒動が巻き起こったものの、今は完全に収束し、観客動員的には随分と頑張ってきたし、試合内容的にも随分と面白くて刺激的なものが増えている。ジュニアは丸藤欠場の穴を皆で埋めて余りある面白さ、ヘビー級は潮崎を中心に、健介と森嶋も相変わらず元気だし、漸く小橋の体調も上向いてきたようで試合内容がトップ戦線に戻ってこれる状況に近づいてきた。

          明日の興行は個々の試合内容云々というよりも、その会場の空気、雰囲気を存分に味わってきたいと思う。競馬の予想は明日時間があればそこで。

          次を掴む者たち  DDT両国大会 TV観戦雑感

          2009.08.26 Wednesday 12:46
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            一昨日、CSで放送しているプロレス格闘技専門チャンネルのサムライでDDT初となる両国大会がニアライブで放送された。私も録画しておいたのを見たが、最初から最後まで盛りだくさんの内容で、我々TV観戦者も超満員の観客も満足だったんじゃないかなと思う。

            DDTというとその昔、大井競馬の馬券買う時のついでによく見た後楽園のビアガーデンでやっていた屋外プロレスを真っ先に思い出すが、北沢タウンホールなるところに生まれて初めて行ったのも確かDDTがキッカケだった気もする(今となっては北沢までナンデDDTを観に行ったのかその理由が分らぬが) 個人的には元WARの一宮が前面に出始めた頃辺りから、「アレ?これは今までのインディーとは違ってきそうだな」と思い始め、丁度その一宮が離脱した辺りから「これは、ちょっとしたら化けるのか?」とは感じていたけれど、流石にこのご時世に、両国で興行打つまでの団体になるとは思わなんだ。いろいろなブランドの興行を数多く手がけ、ここ最近の勢いは、どのプロレス団体よりも優っている。

            まぁぶっちゃけ何がインディーで何がメジャーかなんていう枠は、(観ているサイドには)どうでも良くなってきているので、DDTがメジャーなのかインディーなのかという括りを今更定義しなおす事も無かろう。面白いかつまらないか、それがエンターテイメントの価値基準判断の第一義なのは言うまでもない。

            両国大会では個人的にはメインのHARASHIMAの頑張りが素晴らしかった。試合内容ではベテランのプロレス達者集まったセミの4WAYマッチが品質保証されているだけに、尚更にメインに掛かる重圧は半端ではなかったと思う。飯伏がやれる事は誰もがわかっている。しかも大会場でのプロレスも経験しているだけに心配は少ない。私としてはこのメインのカードを聞いた時、まず気になったのがやっぱりHARASHIMAだった。エンターテメントにシフトしているとは言え、DDTはプロレス団体として看板を掲げている訳でありそのメインを〆る選手を自前で、というのは至極妥当な選択であるんだが、HARASHIMAがどこまでやれるか、前回のチャンピオン時代の防衛戦は内容的にかなりばらつきがあったので、今回の大一番で悪い目が出ちゃうとマズイなぁと、余計な心配をしていたんだが、昨日のメインは本当に頑張って飯伏と二人で素晴らしい試合を作り上げていた。

            両国の様な大会場のメインで団体の象徴たる若手二人のシングルを掲げて観客の欲求に応えられた事は大きい。この看板があれば今後は何でも出来る、そういう切り札を獲り得た団体は、次のステップを踏める権利を掴むもの、それが興行の鉄則である。DDTは昨日の興行の成功で「次」を掴んだ。私はテレビでの観戦が多い単なる一ファンであるが、繊細に尚且つ大胆に、DDTが見せてくれる次なる展開を楽しみにしている。とりあえず今年一杯は、仕事の関係でなかなか時間を作ることもままならないが、出来うる事なら久し振りに会場で観たいものだ。

            全米プロゴルフ選手権が始まるにあたって、少し想う事。

            2009.08.12 Wednesday 15:44
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              当ブログの過去ログを読んでいたら、昨年、一昨年と同じ事をこの時期に書いていた。それは『何故全米プロゴルフ選手権は、メジャー大会なのに地上波で中継をしないのか?』という事である。一昨年は土壇場まで何処の中継も決まらず約1週間程度前になって漸くCSのゴルフチャンネルでの中継が決まったが、昨年に至っては地上波はおろかCSのゴルフ専門チャンネルでも放送が決まらず。結局試合が始まっても、テレビではダイジェスト版も放送されなければ、試合の模様すら流れないという事態に。

              結局、試合映像はCSのゴルフチャンネル内で毎日放送しているデイリーニュースの「ゴルフセントラル」でしか流れない有り様であった。多分相当コアなゴルフファンでなければ、昨年の優勝者も分からなければ、試合映像の欠片すら見ていないんじゃないかなと思われる。そもそも普通のPGAツアーは、予選の模様をCSのチャンネルでそして決勝の模様はNHKで中継するので国内ツアーでも滅多に無い4日間の完全放送を毎週行なっているわけで、そうした普通の試合とは訳が違う、メジャー大会の全米プロゴルフ選手権であるにも関わらず、テレビ局サイドの都合で予選も、決勝ラウンドも地上波、BS、CSで試合映像が一切放送されないという事態になってしまった。

              さてそこで今年である。絶好調のタイガーウッズ、ミケルソンのカムバック、そして日本からは石川遼。役者が揃ったからなのか、今年の全米プロゴルフ選手権は早々に地上波での中継が決まり、CSでも4日間の完全放送が早くも決まった。まぁね、こうして見られるのは嬉しい事だけど、余りに極端ではないかい?と愚痴の一つもこぼしたくなる位に極端な結果になった。これも石川遼効果なんだろうか、地上波の節操の無さと言うか、コンテンツ食いつぶし体質というか、何かこうモノを育てていこうとか、放映する事の使命感というか、まぁそこまで高尚なものを求める気はないけれども、去年と今年のこの極端な結果を見るに、何とかならないのかなと想う事しきりである。

              真夏の残酷

              2009.08.10 Monday 18:19
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                今度亀田家の次男坊・大毅が世界タイトルに再挑戦することになった。もういかなるメディアにおいても殆ど見かけなくなった亀田家批判。多分その騒動は内藤戦前後がピークだったと思うが、いちボクシングファンとして当時苦々しく思っていたものだ。しかしながら私が苛ついていたのは亀田家の所作よりも、あのときの世間の反応だった。その典型が当時某新聞に出ていた記事で、その内容とは著名(らしい)芸能記者による相変わらずの亀田一家批判である。その記事では亀田一家の所作に苦言を呈しつつ、それと対比させる意味合いで、丁度その頃に甲子園決勝で投げ合った早実の斎藤と駒大苫小牧の田中の二人の投手のさわやかな立ち振る舞いを賞賛、絶賛していた。

                この日記を長年読んでいる方なら改めて言わなくても分かっていると思われるが私はかなりのヒネクレ者であるが故にこういう何かを貶めるために何かを持ち上げると言う物言いが非常に気に食わない。健全な高校生らしいだの、これがスポーツマンシップだの、心が洗われる思いだ?等と何を言っている、ぶざけるなってんだ!と愚痴るわけである。だって冷静に考えれば、あのときの甲子園決勝ほど程、野蛮で残酷なショーはないだろうに。真夏の甲子園で決勝戦を2日間投げ切るするなんて、体のことを考えたらまともじゃない、狂気の沙汰である。それを大人が、記者が、精神論をかざして煽ってどうする。2日で300球、アメリカ人から見たらクレイジーの一言だ。いやアメリカ人でなくたってそう言うだろう。勿論彼らに選手に罪はない、罪どころか彼らは犠牲者だ。しかし喉元過ぎればなんとやら、人間とは忘却の生き物とはよく言ったもので、かつての沖縄水産の投手の悲劇をみんな忘れてしまったの様な振る舞いである。

                確かに甲子園は野球の素晴らしさを改めて教えてくれた素晴らしい大会だ。あの時も準々決勝からの試合の数々が神懸かっていた。早実の斉藤投手、そして駒大苫小牧の田中投手、二人とも本当に素晴らしかった。しかし一方で運営側は相変わらずの興行優先の日程の組み方を止めようとはしない。たった2,3日の休息日を挟めばいいだけの話ではないか。今一度、主催者である高野連と朝日新聞の責任を問いただすべきだ。こんな事、野球をやった事あれば誰だって分かる話じゃないか。あの年の甲子園決勝2日間に起きた事は2チームの選手が素晴らしかった事を証明しても、決してスポーツの素晴らしさは表わしていない。あれをスポーツと呼ぶのは間違っている。決して高校野球は我慢比べショーではないし滅私奉公の精神を発露させる場でもない筈だ。本当に野球が好きな人ならば、あの2試合を見終えた後、感動と共に何とも言えない切なくて痛々しい気持ちになったはずだ。もしかしたら彼ら二人の将来を消しかねなかったかもしれないんだから。

                腐っても亀田家はプロボクシング、興行の世界で生きている。それと高校野球を並列にして見比べる事が如何に意味なく馬鹿げているかに気づけよと言いたくなる。亀田一家を叩くのも結構、ただ亀田を叩くのに甲子園を使うなよと言いたい、それだけの話である。今年もいよいよ夏の甲子園が始まる。熱戦熱闘を期待するのと同時に、多分あちらこちらで甲子園の悪利用が行なわれるのであろうがそれを見る度に、何とも言えないイヤな気分にさせられる、そういう季節が今年もやってきた。

                ただ、栄光のために

                2009.08.04 Tuesday 02:27
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                  過日行われたゴルフの全英オープン。最終日、最終組で回ったかつての帝王トム・ワトソンは、最終ホールの第4打目までトップにいた。齢59歳のメジャータイトル獲得は史上初、我々観客は歴史の目撃者になるはずだった。しかし運命は残酷であり、勝負は非情だった。今まで殆どミスのなかったショートゲームで取りこぼし、最後のパーパットは無情にもショートしてボギーとなり、先に上がっていたスチュワート・シンクとのプレイオフに縺れ込んだ。リンクスコース特有の冷たい風に終始晒され続けた59歳にとって72ホールを戦い抜いた後でプレイオフ3ホール分を戦いきるまでの余力が残っていなかったのは仕方あるまい。プレイオフではスチュワート・シンクがワトソンを寄せ付けず完勝。彼自身初となるメジャータイトルを手にした。

                  時として究極の勝負において、勝者よりも敗者が光を浴びる事が有る。その典型が99年カーヌスティーで行われた全英オープンだ。『最終18番ホールでの惨劇』の主役を演じたジャン・ヴァンデベルデの名前を忘れたゴルフファンはいないだろうが、今となってはあの時の勝者を覚えているゴルフファンも多くは無いだろう。勝者であったポール・ローリーの名前よりも人々の記憶には、あの最終ホール、ダブルボギーでも優勝だったのにトリプルボギーで優勝出来なかったジャン・ヴァンデベルデの名前が永遠に刻まれる、それ程にあの18番ホールで起きたドラマは、強烈であった。

                  そして今年。今年の全英オープンは、世界中のゴルフファンにとって『ワトソンの全英オープン』として後世に長く語り継がれる事となるだろう。勿論言うまでもないが、優勝したシンクに罪はないし、シンクが勝ち得た栄光になんら翳りは無い。しかし、それは分った上でも、今年の全英オープンは、最初から最後までトム・ワトソンが主人公のドラマであり、それは最後まさかの敗者となった事で、完璧ではなくなった物語の結末が、より一層劇的要素を増させた。スポーツに筋書きはない、良く言われる言葉だ。何故ならば究極の勝負は、時として我々が考えられない物語を、作り上げ、知らずにプレイヤーがそれを演じてしまうからだ。ドラマよりもドラマチックな事が起きる、だからこそスポーツは素晴らしく、そして怖いのだ。

                  DON'T CALL ME  ノアJCBホール大会 雑感

                  2009.07.27 Monday 01:52
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                    主を失った箱舟の新たなるツアーの最終戦は、JCBホール。当日券も残り僅か、立ち見が出る大盛況超満員の観客の中、最初から最後まで素晴らしい緊張感に包まれた見事な興行だった。

                    三沢のいないリング、しかしそこで繰り広げられるプロレスは、三沢が目指していた、自由と信念のプロレスだった。第1試合の菊タローと平柳の楽しい絡みから始まって、第4試合に行われたGHCシングル&タッグチャンピオン経験者6人によるヘビー級タッグマッチの壮観な光景、そしてリーグ戦、ジュニア同士による華麗な技の応酬は、観客の想像の斜め上を行く次元を超える未知への挑戦と共に感情を揺さぶる魂の攻防だった。決勝戦のラスト、三沢が名付け親であり愛弟子でもある鈴木鼓太郎が放つワンツーエルボー、ローリングエルボー、そして滞空時間の長い『正調タイガードライバー』、観客の大爆発と共にゴングが鳴る。会場にいた誰もがそこに三沢の姿を見た筈だ。

                    しかし試合終了後、鼓太郎の湿り気を帯びないキッパリ、ハッキリとした見事なマイクを聞きながら「ぶっちゃけ俺の事はもういいから、今後の選手を見て欲しいよね」・・・私の耳には、もう俺を呼ぶなよ、という三沢の声が聞こえてきた気がした。三沢が育てた若い選手らの戦いは、確実にお客さんを掴み、そしてお客さんと共に着実に歩み続ける。あの壮絶なる殉職から1ヶ月余り、三沢が創ったプロレスリングノアは、漸く三沢の元から旅立ったのだ。

                    "2ND STEP” DRAGON GATE神戸大会 PPV観戦雑感

                    2009.07.22 Wednesday 11:24
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                      最近、リング外で何かと話題の多いドラゲーだが、肝心の試合内容はどうなのか?少しの不安を抱えながら、19日に行われた神戸大会のPPVを録画しておいたので、昨日夜に見てみた。

                      一応ガオラやサムライなんかで最近のドラゲーの動きはフォローしていたものの、ちょいと戸惑うところもあったけど、全体として両国大会で感じた不安点は解消され、興行として流石ドラゲーと思わせる引き締まった見事な大会だったと思う。 神戸ワールドのドラゲーにハズレなしを改めて実感させられた

                      個人的ベストバウトは、これぞドラゲーという第6試合の6人タッグのタイトルマッチになる。吉野、PAC、ドラゴンキッドに戸澤という役者が揃い、見る前 に感じていた好試合間違いなしの予感を更に上回る見事な試合。シングルでは今ひとつ輝ききれないハルクもこういう展開では持ち味を遺憾なく発揮し、久し振 りにドラゲー見たなぁという気分にさせられた。この試合見るだけでもPPV買う価値がある。

                      注目のメインは、新旧エースによるダブルタイトルマッチ。土井のCIMA超えなるか?が最大のテーマであったが、結果から言えば土井が勝ったの だから、ドラゲーのエースはCIMAから土井になったと言う事になるのかもしれない。ただ客観的に言えば軸になるべき駒が増えた、つまりは今までのCIMA一枚看板制から、複数エース制への静かなる移行、というドラゲーがここのところ試みている隠れたテーマが着実に実行されていると見るべきかもしれない。今後、土井の後ろには鷹木やハルクが続いていく訳で、CIMAがまだ健在の今だからこそ、そのためへの布石を今、正に打っているとも言えるかな。そういう意味を含めて、この日のメインの試合が終始、発していた「重さ」はいろいろな意味で団体として賭ける物や背負う物が大きかったが故のいかにもビックマッチと言う空気感であり、それが見ている私にはとても心地よかったが、ドラゲー特有のスピード感を求める人には少し食い足り無さが残ったかもしれない。

                      しかし曙とブッチャー以外(愚連隊は準レギュラーだから除くとして)ゲストを呼ばすに地元のホームグラウンドではあるが、あの神戸ワールドを超満 員にしちゃうこのドラゲーの底力は、毎度の事とは言え感服せざるを得ない。それ故にだからこそ例の一件は、上手く真摯な態度で決着させて欲しい。団体代表の岡村氏の判断に注目している。

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