博打を、興行を、画面の中を、時々語ってみる
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青春の影
スポーツナビ|全国の不良たちがリングで大暴れ! 激戦続出で超満員の観客熱狂=THE OUTSIDER

夜。雨で閑散とする店内でまどろんでいると、知り合いからメールが来る。彼とはその昔、前田日明が好き同士という事もあり良くリングスに行った仲である。 日曜日、ディファ有明で格闘王・前田日明が主宰する「アウトサイダー」なる格闘技イベントの旗揚げ戦があった。市井にいる「セミプロ」の格闘家を集めて興行を打つと言う、かなり破天荒なイベント。私も前から観戦を誘われたのだが仕事の都合が有り辞退。昨日だったら行けたのになぁ。ただ第1次UWFの立ち上げからHEROSまで前田の関わる興行は、常に観客として見続けてきただけにこのイベントも2回目があれば是非とも行きたいと思っている。

で、知り合いからのメールの文面は、かなり興奮していた模様が窺える。感情が先走っていて状況は良く分からないけれども、とにかく彼にとって大満足の興行だったようだ。その文面から推し量るに旗揚げ戦特有の『雑然たる興奮』が会場内で起きていた模様。40近い、いい年したおじさんが素人同士の殴り合い見て興奮しているんだから何やっているんだ、と思われそうだが、新しいモノとは、常にこうした、理屈を超えた所から生まれてくるもの。前田のこうした着眼点と発想に興行師としてのセンスの一片を見る。

しかし私も最近好奇心が薄れてきている感じだ。昔ならこの手のイベントは徹夜覚悟で観に行ったはず。確かに私も年を食ったし腰が重くなりつつある、それにこれが一番大きいが懐具合がね・・・。それにしても心身ともに「見る前に跳べない」体質になりつつある自分が残念でならない。今年の春は、商売的にも大転換点に差し掛かっている正念場が近づく。桜咲く弥生の終りに、ふと人生を振り返る。生きる事は、簡単そうで難しいなと実感する。
04:24 格闘技 スポーツ comments(1) trackbacks(0)
日曜日の競馬から 重賞展望
<日曜 中山 11R マーチステークス>

◎ ドラゴンファイヤー

正直良く分からない高松宮記念より馬券的には中山メインのこちらの方が面白そうだ。人気を集めているのはデビュー戦以外ダートでは負けなし、そして長期休養を挟んでも結果を残しているフィフティーワナー。ここも一気に通過してもおかしくは無いが、問題は58キロ、そして紛れの多い中山1800Mだと言う点。更に前走勝つには買ったが内容的に余り高くは無かった点。この辺にいちゃもんをつけて軸馬は他から探す事としたい(笑)

で、選んだのがドラゴンファイヤーというのはどうなんだという気がしないでもないが、ジャパンカップダート2番人気の馬なんだから、もうチョイ頑張って欲しいなと。ここ3走全て出遅れてしかも今回鞍上が変わったのだが、その変わった相手が出遅れの多い蛯名騎手というのを踏まえて軸にするのはリスク多すぎだろうと思うんだが、理屈で考えた場合、フィフティーワナーを負かす馬を探すとなるとこの馬くらいしかいないからなぁ。相手を捻って高配当を狙いたい。前走同様逃げれば怖いサイレンスボーイ、先行できれば面白いレオエンペラーのマイニング指数2,3位の馬やZI指数上位だが人気の無いパレスショットガン、マコトスパルビエロ辺りまで手を広げてみたい。まぁ素直に安定度考えたらアドマイヤスバルでいいのかもしれないが距離に一抹の不安があったのであくまで対抗で。
結果 9着
決して出遅れたわけではないが、好走期間に冴えていた上がりの切れ味がスッカリ消えてしまった様だ。JCDの反動が出ているのかな?休養に入っての仕切り直しが必要みたいだなぁ
13:32 競馬 comments(1) trackbacks(0)
日曜日の競馬から 高松宮記念見解
<日曜 中京 11R 高松宮記念 芝1200M>

◎スーパーホーネット

私がこのブログを書き始めたのが2003年だったと思うが、その頃から芝短距離戦線のメンバーレベルが落ちているのではないかと書いている。その原因は様々なんだろうが、まず第一に考えられるのが所謂マル外と呼ばれる外国産馬が以前のように日本競馬に入ってこなくなったこと。昔は2歳、3歳戦となれば必ず海外のトレーニングセールで購入されたハナっぱやいスピード馬がいたものだが、日本経済の撃沈と共に海外で競走馬を購入して、日本国内に下ろしてくるグループが減った事、更に日本国内でセレクトセールが行われることになり有力バイヤーが国内の高額馬等に資金配分をシフトし始めた事などが重なった、この辺が考えられる。

またG1の施行時期を動かした事、これが想像以上に影響が大きい気がする。元々高松宮記念は5,6月の中京開催に行われており安田記念の前に行われ春のG1キャンペーンに組み込まれていた。しかし施行時期移行後、秋のスプリンターズも春の高松宮も、G1キャンペーンとは切り離された時期に移された事もあり、G1を目指すA級馬のローテーションでは休養に充たる期間に一定のレース数をこなさないとステップを踏めないというのが結構な足枷になっている感じはなくもない。これは菊花賞にも同じ事が言えそうだが、個人的にはその辺ひっくるめて2000年に行われたG1レースの施行時期移動は失敗だったんじゃないかなと思っている。偶然なのか必然なのかは分からぬが、この施行時期移動後から芝の1200Mを余り走っていない馬が何故か好走してしまうという状況が生まれているのも面白い。

まぁ能書きはこれ位にして予想を。本命の◎スーパーホーネットは芝の1200MのG1初出走になるが、ここ数年こうしたタイプの馬が来続けているのでそれを素直に信じて。まぁ同じタイプの伊馬である2頭、中間調教師不在で調教タイムに異変があったような〇ローレルゲレイロと引いた枠順がかなり苦しそうな▲スズカフェニックスにマイナス点があるので消去法的に浮上した点のは否めないけどね。まぁこの馬にしても休み明けが気にならないわけでもないが3着以内には来てくれればいいよという種類の馬券を買ってパラパラと流してみたい。

穴目には施行時期移動後、サンデーサイレンス系以外で来ているのが私の分類で和の色濃い種牡馬産駒で、今回のメンツで言うとマイネルシーガル、ナカヤマパラダイス辺りの劇走に淡い期待を持っているが、基本的には上位人気馬の順列組み替えみたいな感じで終わりそうな按配で大きく振りかぶって買うのは手控えたほうがいいかな。
結果 5着
終ってみればフジキセキ祭りで終る。「和」の血が上位を示そうと言う読みは良かったが少し捻りすぎたかもしれない。競馬は単純にと噛み締める。上位5頭は買えない馬ではなかったが、どのみちローレルゲレイロかスーパーホーネットかという選択を考えていたので馬券的にはダメだったか。ただ少し恨み事を言わせて貰えば、幾ら矯めた方がいい馬だとは言え・・・道中三角まで位置で、あそこから差せるとは誰も思えないわなぁ・・・
13:15 競馬 comments(3) trackbacks(0)
土曜日の競馬から 重賞見解
<土曜 中山11R 日経賞 芝2500M>

◎ ヨイチサウス

有馬記念勝ち馬マツリダゴッホが始動する。戦前、圧倒的な人気になるんだろうなと思っていたら現時点で単勝2.8倍。前走を信用し切れていない気持ちが数字に表れているようだ。ただこの馬は昨年の日経賞も3着、中山コースは8戦5勝と得意中の得意だけにここで大きく取りこぼす事余り考えられないが、有馬記念最上位馬が日経賞でも頭を取りきるというケースも意外と少ないので少し波乱の目を考えて予想を組み立ててみた。

本命に推したヨイチサウスは、前走こそ陣営の指示で待機策を取ったが、元来は逃げ馬。今回は陣営も逃げの指示を出している様にハナを切るだろう。同形にシルクフェイマスがいるけれども内から行く気を見せる馬がいれば無理にハナは切らないはず。競らずにスンナリ逃げられるのではないかと甘い期待を。穴は先行馬という芝長距離レースの鉄則に従い、この馬の粘りこみに賭けてみた。

結果 11着 
シルクフェイマスにハナを譲った段階で目論みはハズレ、馬券も外れた。それにしてもマツリダゴッホは強いなぁ。中山では無敵ですな。


<土曜 阪神 11R 毎日杯 芝1800M>

◎ サブジェクト

毎日杯は春のクラッシックを占う意味でとても重要なレースだったのだが、距離が変わった事もあるのか去年は上位馬がその後余り活躍する事無く終り、レースが持っていた意味合いが消え掛かっている気がしないでもない。

阪神の芝コースは馬場改装後、スローペースの上がり勝負と言うレースが続いた。これは新潟競馬場、東京競馬場でも同じ現象が起きたが、見ていても単調なレースが続きJRAが期待した直線が伸びてゴール前でのスリリングな競馬が増える、という目論見はどうも外れてしまったようだ。ただ漸く最近になり騎手の方々も乗り方を工夫してきて、改装直後とは少しは違った様相になりつつあるのも事実。ただ外回りコースの上がり勝負という図式に大きな変化は無い。阪神の芝1800Mは外回りコースで行われる。TARGET frontier JVでタイム分析してみると、どのクラスでもPCI3、RPCI指数共に60近い形になっており、明らかに上がり勝負となっている。

そこでデビュー戦をPCI指数70オーバーで勝った▲ヤマニンキングリーの経験を取って本命にとも考えたのだが、その後のこの馬の走りを見ているとデビュー戦はあくまでも特殊例で、血統面から見てもそうだが、どうも本質的にそうした上がり競馬向きとは言えない感じ。そこでピックアップしたのが◎サブジェクトだ。一応勝った2回ともPCI指数60オーバー。前走の共同通信杯は東京競馬場、しかも最近の3歳重賞レースとしては異例の高速ペースのレースになり、そこを追いかけて失速したが、道中ダラダラながれて終いだけに競馬になればこの馬の個性が生きるんじゃないかと推測。単勝も現時点で7番人気と落としているし、ここは狙ってみたい。
結果 10着
陣営の指示かな?思わぬ番手付けでジ・エンド。というよりもロードバリオスが積極果敢な逃げを打ちペースが早くなり、道中も緩み無い形になった。RPCI指数が50を切るという阪神芝1800mとは思えないタフなレースになった段階で予想は外れ。しかし展開予想をするとマズあたらないねぇ
13:54 競馬 comments(3) trackbacks(0)
今年の日経賞はどっちだ?
02年 06着(有馬記念01着)マンハッタンカフェ
04年 02着(有馬記念02着)ゼンノロブロイ
04年 04着(有馬記念07着)チャクラ
04年 10着(有馬記念12着)アクティブバイオ
05年 06着(有馬記念11着)コスモバルク
06年 01着(有馬記念03着)リンカーン
06年 08着(有馬記念04着)コスモバルク

改めて言うまでも無いが、日経賞は有馬記念と同じ距離で行われるレースだ。春の天皇賞の前哨戦として行われるが、前年の有馬記念で走った馬が翌年の日経賞に出てきた場合どうなっているのかを上に書いてみた。上のデータは近6年に絞り込んだが、10年まで遡ると99年は、前年の有馬記念4着だったセイウンスカイが1着、2000年は前年有馬記念を勝ったグラスワンダーが出てきて6着に敗退、2001年は前年有馬記念2着のメイショウドトウが勝った。

有馬記念で好走した馬が日経賞に出てくる場合、必ずしも連動しないと言うのがこのレースのキモだ。しかも当然有馬記念で好走して来た馬が日経賞に出てくれば圧倒的な人気を集めるのは言うまでも無い。

2000年有馬記念勝ち馬グラスワンダーが6着に負けたときは前走ダートの川崎記念を使い10着に敗退していたレオリュウホウが勝ち、2002年有馬記念勝ち馬マンハッタンカフェが6着に敗れた時は前走準オープン2着だったアクティブバイオが勝った。つまりこの日経賞で有馬記念勝ち馬が出てきて、その馬が撃沈するときは思いもしない格下馬が劇走する。

まぁ長々と書いたが、で、結局何が言いたいのかと言えば、今年の日経賞はマツリダゴッホが消えたら荒れるだろうなぁ、その確率が半分はあるかもなぁ、というだけの話です。
06:29 競馬 comments(0) trackbacks(0)
枯れ草焼く炎の下で
評価:
船越英二,滝沢修,ミッキー・カーチス,佐野浅夫,市川崑,大岡昇平,和田夏十
角川ヘラルド映画
¥ 4,111
Amazonおすすめ度:
市川監督・追悼
とうとう出た出たやっと出た!
祝!DVD!
市川崑監督の映画が好きだ、好きだとこのブログで何度も言ってきたが、敢えて今まで市川映画の中で触れてこなかった映画がある。それがこの「野火」だ。有名な大岡昇平原作の映画化。この映画を初めて見た時の衝撃は未だに忘れる事は出来ない。戦争の悲惨さ、非道さを訴える…、などという表現が陳腐に思えてしまうほどの圧倒的な状況の過酷さ、苛烈さ、そしてその現実の重さ。正に生の真髄を見せ付けるこの素晴らしき小説を見事に取り込み昇華した日本映画史上に残る戦争映画の傑作がこの「野火」である。極限状態に置かれた人間の姿を徹底的に映し出す市川崑入魂の一作だ。第2次世界大戦中のフィリピン、部隊を追放されフィリピン島の中を彷徨う兵士が飢餓に苦しみ遂に禁断の行為への選択を迫られる、という大岡昇平の実体験を基のした凄まじい話であるが、市川監督は原作の骨格を変えず、見事に活写している。

私が今までこの映画について触れてこなかったのは、20年程前に見た記憶だけでこの映画を語るのは怖かった、と言う点が一番大きい。昨年DVD化されていたのは知っていたが、ついつい当店での入荷が遅れてしまったが、最近になりバックオーダーと言う形で商品を入荷し見直してみた。

で、DVDを見終えた今、どうしてもこの映画について語らずにはいられない。まぁ20年前に見たとき以上の衝撃が私の身体の芯を貫いた事に、私は自分自身で驚きを禁じえない。色褪せるどころか更に鮮明になって私の瞼に焼き付けるこの映画の素晴らしさ。今作が市川崑の最高傑作と言っても決して問題はないかもしれない。

元々市川崑という監督は、細雪に代表とされるように群像劇が得意であるのは有名だが、石原裕次郎の「太平洋ひとりぼっち」で見せたような極限に少ない登場人物のみで映画を構成するのも同じく得意な監督でもある。まぁ両方できるからこそ名匠なんだろうが、今作でも主演の船越英二をギリギリまでブロウアップしながらまるで一人芝居を見るかのごとく映し出す。カメラは決して急がない。むしろ物語は淡々と進んでいく。しかしだ、その淡々さこそが、逆に見ているこちらにある種の恐怖と覚悟を迫ってくるのである。劇的展開を極力抑えながら主人公に寄り添いながら静かに描き出す事により、見ているこちら側に絵空事でないまるで実際に心身ともに痛みが伴うかのようなリアリティーを与えてくる。映像化されて50年近く経つというのに、映像は美しさと戦慄さを伴い、そして淡々と狂気の世界に踏み込んでいくその凄みに、見ている私はただただ圧倒されるばかりであった。

しかし主演にスクリーンの中で数多くの優男を演じてきた当時ダンディズムの象徴であった名優船越英二を抜擢したそのセンスに脱帽である。このチョイスが決まった段階で、この映画の成功は約束されたものだっただろう。“普通の男”船越英二が狂気の淵を覗く男を演じるから故に見ているこちらに何とも言えぬ切迫感が伝わってくるのだ。物語の後半、狂気の世界に踏み込んでいく船越英二の表情の凄みと美しさに男惚れする位だ。絶望的な状況の中に溶け込んでくるフィリピン島の景色の素朴さ。現実に展開されていることと画面に広がる自然の美しさ、この両極のコントラストが鮮やかであればあるほど極限状態に追い込まれた登場人物らの苛烈さが露に浮き出てくるのだ。自ら被爆体験を持つ名匠市川崑が初めて手掛けた戦争映画である「野火」まさに渾身の作品である。
02:59 レビュー comments(1) trackbacks(0)
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