博打を、興行を、画面の中を、時々語ってみる
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土曜日の競馬から
サンデーサイレンス亡き後の種牡馬のトレンドは何が握るのかというのが日本競馬のテーマでもあるわけだが、サンデーの後はやっぱりサンデーとなりそうな塩梅である。例えば今日の阪神7R。芝2400Mという基幹距離で行われた3歳500万下の平場戦。出走9頭中8頭がサンデー系であり、残りの1頭がブライアンズタイム産駒。大きく区分すれば全部がターントゥ系という事になる。こうなるとインチキ血統予想とは言え、単純にサンデーサイレンスの産駒をサンデー系と区分する意味合いが余り無い感じだ。個人的には最近、サンデー系産駒に関しては父方のサイアーラインにおける母父に注目している。つまりは父父母ですな。ダンスインザダークやスペシャルウィーク産駒はニジンスキー経由と区分し、マンハッタンカフェはハンプトン経由などと、そう言う感じで分けてみた、と言うよりそうでもしないと全部サンデーサイレンス系の子供ばかりのレースがこれから増えた時に(状況を見れば間違いなく増えるだろう)対応できなくなりそうだしね。

さて今日は重賞も無い久し振りの土曜日らしい土曜日、配当のほうも落ち着いた感じで推移しており、私の様な捻った買い方する人間には相性の悪そうな日になりそうである。中山の芝はBコースに変更になり先週までの内埒沿い有利馬場に変わりが出るのかどうかに注目したい。

<中山9R 伏竜ステークス> ◎コマンドールクロス

3歳春のダート戦では重要な位置を占めるレースである。歴代の勝ち馬は概ね前走ヒヤシンスステークス組か500万かのどちらかが占めるが単勝回収率から推測するに500万からの組から入ったほうがオッズ的な旨みはありそうである。で、コンドルシチーと迷ったが、こちらの方が人気が無いので選んでみた。一応直前指数も1位だしね。

<阪神11R コーラスステークス> ◎ボードスウィーパー

前走は明らかに距離不足。阪神ダート1400Mは得意条件。ここで結果を残さなければと陣営も気合は入っているだろう。脚質を考えれば引いた枠順も悪くないか。単複で大きく勝負できるオッズに落ち着いてくれるといいのだが。穴は忘れた頃にやってくるトップオブワールドの追い込み。

<福島11R 飯坂温泉特別> ◎オーロブライト

基本的に逃げ馬の指数は余り信用していないのだが、引いた枠順、そしてオッズと狙い頃と判断。前走は逃げ馬が引いてしまい惨敗した訳で今度は同じ過ちを繰り返す事は無いだろう。直前指数も1位だし、ここは単で勝負を。
02:21 競馬 comments(11) trackbacks(0)
平成版「復讐するは我にあり」を見る
木曜日にテレビ東京で放送した「復讐するは我にあり」は、今年みたテレビドラマの中でベストと言い切っていい、素晴らしい作品だった。役者、演出どれも素晴らしかったが、何よりも一番素晴らしかったのはその脚本だ。過去に映像化された作品を踏まえた上での物語構成の巧みさに惚れ惚れさせてもらう。勿論そうした素晴らしき本を元にした役者陣の演技の冴え、特に主演の柳葉敏郎と大地康雄の2人の演技は比類なき見事さであったのは言うまでも無い。物語の終盤、夜の一室にて二人が対峙する長回しは、近年のテレビドラマ史に残る痺れるようなシーンであった。

その長回しでも台詞の見事さが際立っていたが流石ベテラン脚本家西岡琢也である。こうした対決シーンに見せるセンテンスの切れの鋭さなど本領発揮である。西岡琢也といえば、最近はテレビドラマ、しかも2時間ドラマにその活躍の場を求めているが、かつては人魚伝説、刺青ありなどと言ったATG作品などインディーズ系の映画のフィールドで異彩を放っていた異才の人だ。最近はオーソドックスな物語でも上手く纏め上げているが、今回に関しては、昔の作品でよく見せていた鋭利な熱情を忍ばせていた点を高く評価したい。西岡にとっても会心の作品であったのではないかと推測する。

今回、西岡は今村の映画では深く描かれる事のなかった、逮捕される前の数日にスポットを当て、映画や過去のドラマ化の際とは全く違う視点でこの物語を再構築して見せた。しかし西岡にとって今回の作品の脚色化が難しかっただろうと思うのは何と言っても過去に何度かドラマ化や映画化されたその作品が余りに素晴らしかったからであり、中でも今村昌平監督、緒方拳主演のヴァージョンの凄さがあったからだ。今村監督ヴァージョンの「復讐するは我にあり」は、日本映画史に残る世紀の問題作であり、今もその作品の出来に関しては語り草になっている今村監督の代表作だ。

私は何を血迷ったのか、ガキの頃にこの映画をテレビで見てしまったのだがその時の衝撃は今も忘れる事が出来ないものだ。有名なタンスの中に絞殺した老弁護士を押し込み、その前で茶漬けを掻き込む緒方拳の姿は、子供にはあまりに刺激的であった。そんな過去の名作に真っ向勝負で挑み、異なる視点から迫ったテレ東、やるな、という感じである。昨年日テレの世界仰天ニュース内で放送されたドラマ「光クラブ事件」もそうであったが、テレビドラマの実録モノは時折こうした突き抜けた作品を生み出すことがあるので侮れない。とにかく良い物見させてもらったと感謝である。
02:19 一般 comments(17) trackbacks(0)
Jpn1騒動
JRAの念願だった国際パート1国入りとの引き換えなのかどうなのか詳細は知らぬが、国際セリ名簿委員会なる部署から国際G1以外のG1は、今後Jpn1と呼ぶようにとの要求があり、それにJRAが応じたために緊急対応に追われて各所で大変な事になっているらしい。

とは言え当方の様な場末で馬券を買う身としては別にどう呼ぼうと、どう表記されようと余り興味は無い。それにだ、どうせ競馬の世界の中の「世界標準」なんていうものは、そんな大きな意味があるものとも思えない。そもそも競馬の世界は、基本的に各国で馬具や薬などの基準が違うし、もっと言えばトラックそのものですら各国で全く違う状況である。

それに別段国際的な統一ルールをつくろう、何ていう動きも表立って出てもいないし、それをする必要性を競馬に参加している世界の人々の大多数が感じてもいない現状もある。まぁそもそも論で言えば、各国の基準の違いを前提として運営されているのが当たり前の世界なんだから、互いのローカルルールを尊重していくのが筋だ。故に別に日本が欧州やアメリカの基準に合わせる必要性は無いだろう。

確かに何故か昔から我が国の競馬の世界では欧州への憧れがあるけども、そういう個人的な郷愁は、人様々な感情の発露であり別にケチを付ける気も無いけど、我が国の競馬の基準やシステムは、勿論改善すべきところはしなければならないが、それは海外との比較で論じられるものでなく、国内の都合を最優先して語られるべきものだろう。ただ、だからと言って海外の競馬の世界にあるもの全てを排除するのも偏狭な物の考えで、我が国のシステムに導入してもいいと思える部分は、積極的に導入をしていけばいい、つまりは物事、時と場合を考えて是々非々で望めばいい、という単にそれだけの話だろう。ここから先は一般論だが、この問題に限らぬが昨今部分肯定と部分否定の出来ない全肯定か全否定かと言う二択の物事を収斂させていく傾向にはやや違和感を感じざるを得ない。物事そんな簡単に分けて考えられることなんて有り得ないんだからね。物事深く考えないで大向を狙って、素朴な言葉でズバリ言うヤツには気をつけろ!という事かな。
00:19 競馬 comments(22) trackbacks(0)
地方競馬三昧
今日は大井競馬場で京浜盃が、名古屋では名古屋大賞典が行われた。昼間仕入れ書とにらめっこしながらも横目でチラチラと名古屋の方を見ていたがレースの方は断然だと思っていたブルーコンコルドが3着に敗れる波乱に。どうせ人気でガチガチだろうと思って様子見したのだが…。どっちみちアルドラゴンは抑えることは出来なかっただろうなぁ。因みに本命予定は2着に来た名古屋所属のムーンバレイだった。某指数系サイトで近走の指数が良かったので着目していたのだが流石にブルーコンコルドに先着するとまでは思わなんだ。しかしブルーコンコルドだけでなくキクノアローの凡走といい、今日の名古屋は難しかったですなぁ。三連単で37万円を超えたのも頷ける。

さて一方大井だが、当日記で過去に推奨していた(つまりは道営絡みという事です)トップサバトン、アンパサンド、フジエスギャラント、レッドドラゴンの4頭が出てきたので、そのまんま4頭の馬連、三連複ボックスを買っておいたのだが、帰宅後レースを見てビックリ。フジエスギャラント以外が上位3着までを独占。レッドドラゴンが2着ならもうチョイ儲ける事も出来たのだがまぁ欲は言うまい。最近外れっぱなしの地方で少しだけ挽回できたのは何よりだ。

因みに今週から大井のトゥインクル競馬が始まったが、理由は知らぬが中継を担当している東京MXテレビでは、今までの司会者コンビをなんと全員取り替え、競馬中継初めてと言うキャスターばかりにするという暴挙に打って出た。いやね、春の改編なんだからというその気持ちは分かるけどさ、流石にこれは幾らなんでもやり過ぎだわね。競馬の中継というのはアナウンサーの世界でも非常に難しいとされている分野、それなのに全部変えちゃうというのは正気の沙汰とは思えない。多分担当プロデューサーなり総合演出担当者が変わったんだろうなと推測するが、こういう事って、頭の悪いPやDが自分に担当が変わった事を印象付けたくて陥る一番しでかしやすいミスであるからねぇ、一体何を考えているんだか。

案の定放送では、解説者との掛け合いはおろか、馬名もレース名もオッズもちゃんと読み上げられない状況が続いており、こういうチグハグな放送を見続けていては、流石に馬券予想にも影響しますよ。私は大井だけはネットライブに切り替えました。まぁ当分MXでの中継で大井の競馬中継は見ない事になるかな。司会陣が慣れるまで最低3ヶ月は掛かるだろうからなぁ…今からでも遅くは無い、小森谷さん、カムバック!
02:16 競馬 comments(2) trackbacks(0)
盛者必衰の理
総合格闘技イベントのPRIDEを主催するDSEの榊原社長が今日、公開記者会見を開き4月8日に行われるPRIDE34を最後に社長の座を辞任し、米国最大の総合格闘技興行団体であるUFCを主催するズッファ社のオーナーであるロレンゾ・フェティータ氏が新設立するPRIDE FC WORLDWIDEに営業権を移すことを発表した。記者会見ではPRIDEのブランドはこれまでどおり残りこれによりPRIDEとUFCが互いに協力し今後はPRIDEとUFCの日米団体による対抗戦が実現するという。

さて、このニュースを簡単に言えばDSEがバンザイした、というだけの話である。地上波がなくなり経営が圧迫、活路をアメリカに求めたが上手く行かず。まぁアメリカ進出は、4月の番組改編期にテレ朝、フジテレビ、もしくは地方ローカル局でもいいからどこかの地上波テレビ局と契約を結ぶための時間稼ぎの側面もあったと思うが、事態は急変せず。今回の事態は事実上ズッファ社によるDSEの吸収合併である。DSE前社長森下氏時代には単なる経理マンであった榊原氏が社長を務めてから様々な問題を起こしながら地上波マネーの絶大なマネーを背景に選手の引き抜き、そして経営規模の拡大を図ってきたが、それもこれも週刊現代に載った一つの記事により、全てが御破算になったワケだ。

今回の吸収合併により、間違いなく日本国内で行われるPRIDEの名称で行われる興行はその規模は縮小の傾向にならざるを得ないだろう。何せUFCの収益の大半はアメリカ国内のPPV放送が主である以上、日本国内でべらぼうなコストを掛けて興行を打つことなど出来様はずもない。万が一フェティータの会社に地上波が付くにしてもそれはPRIDEでなくUFCの日本興行に付く可能性が濃厚であり、プライド単独に地上波が付く可能性は極めて薄いだろう。

明日の未明にはFEGの谷川氏が海外にある総合格闘技団体やケーブルテレビ局を巻き込んだ、対UFCへの大々的な記者発表をすると言うウワサも上がっているが、格闘技バブルがはじけた今、地球サイズの規模で各総合格闘技興行団体が互いの生き残りを賭けての必死の企業間戦争を繰り広げることになる。スポーツとテレビと興行、この関係にまつわるメガバイトなマネーの動き。世界水泳、世界陸上、世界フィギュアスケート。広告代理店に芸能プロダクション、そして…。魑魅魍魎の世界がスポーツを、興行を、蝕んでいく。
03:05 一般 comments(1) trackbacks(0)
スパンの大事さ
タミフルの件はこの日記で数回触れているが、例のラムズフェルドとの怪しげな関係を大手マスコミもようやく書き始めてきた。私としてはまだまだツッコミが足りないと思うのだが、何よりも怪しいのはこの間のチェイニー来日である。来日時の交渉で何が話し合われたのか良く分からぬが、その後新聞等で情報をいろいろと精査してみると、あのドサクサ紛れに何故だか知らぬが、日本はアメリカからタミフルを300万トンも常備する旨を約束しているんだが、この事実を皆さん御存知であろうか。

アメリカの売薬を積極的に買って欲しいというのは例のアメリカ政府による年次改革要望書という名の日本への要求書にキッチリと書かれている。私は十数日前にこの日記で「どうしてチェイニーはあの時期に日本に来たのか良く分からない」と書いたが、もしかしたらこのタミフルの大量売りつけが目的だったんじゃないのか?と疑いたくもなる。私の妄想かもしれないが、参院で予算案通るまで厚生省が副作用話を逃げていたような気がしてならないのだが…。実はあの副作用のデータもいい加減でよく話を聞くと、データの集積期間にカラクリがあったらしく、最近になりデータの詳細をようやく見ることが出来た専門家がその辺の事情を厳しく糾弾している。どうも故意なのか過失なのかは分からぬが、発症事例が過少に報告されていたらしく、今後この辺に関しては学会などで問題になりそうな雲行きだと言う(先週末放送されたあるラジオ番組のポッドキャスト放送で専門の医師が厳しく断罪していた)

さてありとあらゆるデータ集積にとって一番大事な要素は「スパン=期間」であるのは言うまでも無い。医学的データもそして競馬のデータもことこの件に関しては同じだ。上にあげたタミフルの副作用にしても、厚生省発表の1週間と言うスパンで見ると確かに大きな差異は無いのかもしれないが、実は投薬後6時間後というスパンでこのタミフルの副作用症例を見ると、なんと通常の投薬時の5倍以上の症例が発生している、という事実があるのだがそうした事を何故か見て見ぬ振りをしているので、是非ともメディアには指摘してもらいたい処である。人の命に関わる事と同列に論じる気は無いけども、データという側面のみで言うなら競馬も同様で、集計スパンをどうするかでデータが全く変わってきてしまう。私も良くこの辺のさし加減を間違えて痛い目に合うのだが、最近そういうさじ加減ミスが個人的に立て続いているので、以後気をつけたいなと思っている。
02:20 競馬 comments(1) trackbacks(0)
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