博打を、興行を、画面の中を、時々語ってみる
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レース後の一仕事
レースが終わった後、私が一番大事にしているチェック項目が関係者のコメントである。これらは翌日の各紙朝夕の新聞や競馬ブック等の専門誌で知る事が出来るが、それを読む事は自分がレース前に立てていた予想や展開等がどうだったのかの一番手っ取り早い検証材料になる。今回のダービーでは高速馬場セッティングに強いダンチヒ系の台頭を予測していたが3着にシックスセンスが来てその読みに間違えはなかったと思うのだが、個人的にはこのシックスセンスよりもマイネルレコルトの方に重きを置いていた。実際5着に来ていたのでそれ程悪くはなかったのだが、レース後のコメントを読るとレコルトは道中相当な被害を受けたらしく、後藤騎手が審議ランプも付かないのはおかしいと憤慨している。そこで先ほどJRA公式サイトで視聴できる<a href=http://www.jra.go.jp/videointeractive/result_0529.html>パトロールビデオ</a>でシーンを確認したが確かに直線の入り口で内によれてくるシルクトゥルーパー(この馬もダンチヒ系である)にぶつけられている。この不利がなければこの馬が4着以上だった可能性も多いにあるし、そう考えればダンチヒ系が劇走するのではという事前予測は自信を持っても良さそうな塩梅である。

そしてもう一つ気になったのがコンゴウリキシオーのコメント。当初東スポに載っていた池添騎手のレース後コメントを読んで「メチャクチャだよ」と思ったのだが、内外タイムスに掲載されているコメントを読む分にはまぁ理解の範囲内に収まっている。こういう各紙におけるコメントの差異には十分気を付けたい。因みに競馬ブックも合わせて3つのコメントを比較してみよう。何れも発言者は池添騎手となっている。

競馬ブック
「ゲートを出てすぐに前に入られてしまって位置取りが後ろに。でも、道中は折り合っていい感じで追走できた。勝負どころまでは手応えもあったが、直線は伸びなかった。距離が長いのかも知れない」

内外タイムス
「追い出してからジリジリ伸びてきたが、この馬には2400mは微妙に長かった」

東スポ
「折り合いは付いたが何故か伸びなかった」

こうして併記してみるとその差異が良くお分かりになると思う。こうしたコメントを馬券に活かすには時系列比較が大事になるのは言うまでもない。

しかし週末何が悔しかったかって、トトゴール3で一等を獲り損ねた事である。しかしだ、またしてもレイソルですよ、レイソル!負けてもいいけど千葉ダービーで5点も失うと言うのは…何やってんだ…
04:21 競馬 comments(2) trackbacks(0)
戦い済んで、日が暮れて
概ねの読みは間違えていなかったと思うが、最後の最後で先行脚質に拘りすぎて三連単馬券がスルリと逃げていった今年のダービー。素直に馬連で買うべきだったのかもしれないが、まぁ仕方ないか。しかしインティライミの佐藤哲三騎手はこちらの想像通り内埒沿いに進路を取りまるでタップダンスシチーの様な見事な、完璧な、パーフェクトな騎乗だったと思う。普通の年のダービーならこの馬が勝っていた筈だ。ツキがないとしか言い様がない。今日ついた差が秋になった時にどれだけ縮まるのか、それを楽しみにしたい。

しかしディープインパクトはあのナリタブライアンのダービーを思い出させる豪快な進路取りで完勝。この進路取りに武豊騎手のこの馬に対する絶大なる信頼感を見て取れた。もうロサード呼ばわりはしません。しかし俺も情けない、わざわざダンチヒ系が匂う、怪しいと書いておきながら最後の最後で買い目点数見てビビリひよってシックスセンスを消すというどうしようもない間抜けさを披露した。実は差してくるならこちらでなくアドマイヤフジじゃないかとみて、締め切り寸前に中京11Rでまぐれ当たりしか金額をディープインパクトとアドマイヤフジを2頭軸にした三連複流し馬券に回して購入したのだが、やはり甘くはなかったか。こういう抜け駆けを競馬の神様は許してはくれなかった、痛恨の極みである。福永、惜しいなぁと思いながらこれから中京最終レースを買う事に。和田よ、もう一丁頼むよ!まぁそれに今日は大井もあるし中央の凹みは地方で回収といきたい。

<追記>
結局中京はダメで東京でカスリ、笹川賞(競艇)でマズマスとなり大井で小銭稼ぎ。こうしてギャンブルデーが終わっていく。
16:10 競馬 comments(0) trackbacks(0)
ダービー結論 普通のダービー
超高速馬場という事にはなりそうにない今日の東京競馬場。ここ数年、ダービー開催当週になるとなぜか週末に天候が崩れるという事が多かったが今年は週の頭に崩れたものの週末は快晴が続いている。その辺が微妙にここ数年とのレース傾向に影響を与えているような気がしてならない。今の東京競馬場は、馬場の状態がかなりレースに与える影響が大きい。脚質面のみならず連対種牡馬傾向にもそうした部分の差異を感じさせている。

このコースは本来ならコーナーリング4回も回るコースだけに基本的に内側有利外側不利になる。レースビューを見直すとここ数年のダービーは外側に馬が殺到するパターンが多いが、これは先ほど述べた天候の問題と馬場との関係が作用した上での産物で通常状態の東京芝2400M、しかもCコースならば先行した内側の馬が有利なのは間違えない筈。差し馬に有利になりそうでならない馬場、今年のダービーはそうしたある意味ノーマルな芝の状況で行われるとみている。

こうなると先行脚質で内側に進路を取れそうでPCI指数的に言えば55以上でオープンクラスでの好走歴がある馬を取り上げたい。血統的には勿論サンデーサイレンス産駒がデフォルトであるが、2400Mだというのにミスタープロスペクター系産駒台頭が目立つのが最大の注意点だろう。着度数で見るとロベルト、グレイソブリン系の健闘と回収率ベースで見るとニジンスキー系、セントサイモン系という少し古びたタイプの馬の劇走も目立っている。

そこで今回のメンバーから以上の条件を照らし合わせて抽出してみると、内側に進路を取れそうな先行脚質のミスプロ系産駒であるエイシンニーザンがまず真っ先にあがる。母父にミスプロ系を持つこれまた先行脚質のコンゴウリキシオー、今回先行するかしないかは不明だが唯一のロベルト系産駒シルクネクサスにも注意が必要か。

馬場改装前には穴馬の隠れた条件としてダンチヒの血の入った馬を買えというのがあった。ロベルト、ダンチヒ、リファールにノーザンテースト。この4つの系統は極めてリンク性の高い系統で野芝に洋芝をオーバーシードした競馬場では多少の距離に関係なく良く起きる現象だ。今回もダンチヒ系産駒3頭(マイネルレコルト、シックスセンス、シルクトゥルーパー)とノーザンテースト系(インティライミ)には目配せを。ディープインパクト1頭軸マルチにして上に挙げた馬から追い込みになるシックスセンスを外した7頭相手にした90点で。

<追記>
>シックスセンスを外した7頭相手にした

余計な事を…
15:04 競馬 comments(2) trackbacks(0)
ダービー展望 その3 只今考え中
先ほど録画しておいた競馬予想TVを流し見していたら非常に気になる部分があった。それは栗東担当の調教予想家である井内氏がアドマイヤジャパンを断定口調で消すと断言していたからである。

気になった理由は、今週内外タイムスに掲載されていた高崎武大氏(「こんな騎手」「チクる騎手」の著者)のコラムが原因である。高崎氏によると今週の水曜日の午前8時頃、栗東の某厩舎で番記者達を前に「これは絶対に書かないでくれ」という断りが入った後に、その厩舎のダービーに出走予定で皐月賞にも出ていた馬の様子が良くないとの説明があったそうだ。なんでも右トモに疲れが残っていて現時点でも取れていないと言う。このまま出走してもおそらく掲示板にも載るのは難しい状態…と。では何故そんな大事な話を書かないでくれと調教師が制したかと言えば、どうやらその情報がオーナーサイドに漏れるのを避ける為だとか。高崎氏は文章内で随分とこう言う調教師のやり口に憤慨していたが、どの馬なのかは最後まで触れてはいなかった。人気になりそうな馬、と高崎氏は触れてもいるので皐月賞上位組だなとは思っていたが、私もどの馬かの特定は出来ずじまいだった。

そういう状況を踏まえた上で、先の競馬予想TV内での井内氏のコメントをもう一度聞くと、ああ、これは松田博厩舎のアドマイヤジャパンだなと納得できる。実は先週のオークスでは、松田博厩舎のアドマイヤメガミが右トウ側手根骨の骨折が判明して全治3ヶ月との診断が下されたばかり。オーナー期待のしかも高額で購入している良血馬がオークス、ダービーでこの状況では申し開きが立たないと調教師が思うのは想像に難くない。何せ松田博厩舎と言えばタガノの冠でお馴染みの八木良司氏とアドマイヤの近藤利一氏の馬を数多く預かっている厩舎である。ここ数年G1での好走馬をナカナカ出せないでいるだけに焦りとかいろいろな諸問題があるんだろうが、この話が本当ならば少し情けない話である。

さてそんな余話は良いとして、ダービーである。例年のデータを見るとこのご時勢とは言えダービーともなると流石にスローペースにはならないようだし、かといって今日の結果を見ても超高速馬場でもないようだし。こうなるとロベルトとグレイソブリン買うしかないのだが該当馬が…。今年のダービーは私には非常に難しいなぁと実感する次第。私としては今年のダービーは馬場状況を重視、内埒沿いで先行粘り込み図れそうな馬を締切時間ギリギリまで捜したいと思っている。イメージとしてはジェニュインやマチカネアカツキの様なパターンだ。
05:17 競馬 comments(2) trackbacks(0)
そして、人生は続いてゆく
明日はダービーで仕事は忙しいと言うのに、今日は今年初めて映画館に赴いた。私が敬愛する映画人であるクリント・イーストウッドが監督した今年のアカデミー賞で主要4部門を獲った「ミリオンダラー・ベイビー」を観る為である。原作だった短編集はどの話もすこぶる面白かったし、漏れ伝え聞く映画の前評判も上々。いやイーストウッド監督作にハズレはないから最初から内容に心配はなかったが、とにかく早く見たかったのだ。

年老いた孤独なボクシングトレーナーと女性ボクサーの邂逅。ほろ苦い人生の積み重ねの中でのささやかな祝福。人生の機微を繊細にそして淡々と描くイーストウッドの演出力。リハーサルを極力しないと言うイーストウッド独特の演出方法によりヒラリー・スワンクもモーガン・フリーマンも実に素晴らしい演技を見せる。この「ミリオンダラー・ベイビー」には、物語の中盤から終盤にかけて思いも寄らぬ大きな展開がある。話を知らない人がそれを知ってしまっては絶対に楽しめないのでここでもその部分は割愛するが、この映画の本当の意味での真の魅力はこの大展開以降の構成の見事さ、演出力の凄さに潜んでいる。

イーストウッドと言えば日本では「ミスター・ハリウッド」的な感覚で捉えられているかもしれないが、この人こそハリウッド的な映画を悉く否定して来た人はいない。ジョン・ウェイン風な正統ウェスタンを否定したマカロニウェスタンでその名を轟かせ「許されざる者」でそのウェスタン映画文化に自ら終焉を打つ。ジャズの世界の異端児であったチャーリー・パーカーを描いた「バード」を監督、セロニアス・モンクやチェット・ベーカーという正統派ジャズメンの流れからはみ出てしまう人のドキュメンタリー映画のプロデューサーもこなしている。それこそ彼の代表作であった「ダーティー・ハリー」は社会に適合できない異端なアウトローとして存在していた。

実は「ミリオンダラーベイビー」のラストは、現在アメリカの政権内部にも巣食うキリスト教右派に取っては許し難い展開となっている。公開当時、そう言う人々らによってこの映画は言われない誹謗中傷を受けた。そう言う世間の風の中でこの映画がアカデミー賞を獲ったと言うのは今のアメリカ社会にとっても非常に意義深いものになった筈だ。

この映画はお客さんに泣かせましょうと言う野暮な映画ではない。苦みばしった辛すぎる思い決断が齎す悲しい結末。命の重さを噛み締める終幕。安易なヒューマニズムを排したその物語の厳しさに胸が震える。大人、必見の映画だ。
04:04 競馬 comments(0) trackbacks(0)
ダービー展望 その2 備忘録
金曜日に放送されたグリーンチャンネルの「明日のレース分析」では「コースの鬼」の著者である城崎哲が場立ち予想のコーナーに出ていた。城崎氏は今週東京競馬場の芝コースを見てきたらしく写真入りでコースの概況を述べていた。城崎氏の見立てでは3コーナーから4コーナーにかけては内埒沿いにグリーンベルトがあるとの事で、そのコースを踏める逃げ馬には有利だろうと推測していた。また芝コースに穴を開けてどうこうと(ここで丁度お客さんが来てしまい一番肝心な部分を聞き逃してしまった。何ともマヌケな話である)と述べていたが、兎に角内埒沿いから少し離れてしまうと3〜4コーナー付近は内側の馬場は余りよろしくない状況のようだ。また直線も同様な馬場状態で外差しが決まり易そうと城崎氏は言っていたが、ここから先は私の推測だが、そうなると逃げ馬に被さる形で番手に付ける馬なんかには逆に不利に働くかもしれない。開催が進んだ東京競馬場で良く見受ける光景として逃げ馬だけ1頭内埒沿いにいてコーナー回って来る他の馬は外側に殺到というのがあるが、今年も似たような光景を見受ける事になるかもしれないとみている。

因みに今回間違えなく単勝1番人気になるであろうディープインパクトは過去4走中3回、スタートで出遅れている。前走などは落馬寸前の躓きを見せていたが、それでも勝つんだから世間が言うように凄い馬なんだろう。ダービーのスタート位置は正面スタンド前。大観衆が騒ぐのは間違えなく、今まで名手武豊をして3回も出遅れている以上、今回もスタートで後手を踏む可能性は高い。それでも自信を持って武騎手は乗るんだろう。ただケチを付けるなら今回のレースが先に述べたようなレース展開になり各馬が四角で外側に殺到した場合、出遅れて止むを得ず皐月賞の様な捲り一発みたいな形を取らざるを得ないような状況になると、よもやの出来事が起きる“かも”しれない。まぁ薄い可能性であるのは承知しているが。

私は今回自分の予想パターン上ではディープインパクトを本命に押せる要素がなく残念ながら軸馬には押せないので、今回のダービーは馬券的には遊びになるが、昨日上げた予想の中でどの辺に重きを置いて買ってみるかは明日の馬場を見てからゆっくりと考えたい。GCでの城崎報告を聞く限り、流石にダンチヒ系が台頭するような超高速馬場にはなりそうにはないと思うのだがこればかりはここ最近の経験上、明日になってみないと決め付けは危険であろう。
03:46 競馬 comments(1) trackbacks(0)
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