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オスカー雑感
2005.02.28 Monday
今日、アメリカでは映画の祭典アカデミー賞が行われた。作品賞、監督賞は私が最も敬愛する映画人クリント・イーストウッドが監督した女性ボクサーの光と影を追った『ミリオンダラー・ベイビー 』が選ばれた。前評判が高かったハワード・ヒューズの自伝映画「アビエイター」を封じ込んで、イーストウッドの作品がアカデミー賞を獲ったのは、いろいろな意味で驚きであった。何故なら、この作品の扱うテーマが一部のアメリカ人が最も受け入れにくい話であるからだ。 私はまだ映画は見ていないが、この作品の原作は既に読んでいる。アメリカボクシング業界の虚実ない交ぜのすこぶる人間臭い、泥臭い話が計6編。格闘技、ボクシングファンの人なら絶対に見逃す事の出来ないボクシング評論家でもあるFXトゥール原作のボクシング短編小説「テンカウント」の中の一編がこの「ミリオンダラー・ベイビー 」である。「テンカウント」の表題作は、このミリオン〜ではなく「ロープバーン」というロス暴動を絡めたボクシングと人種と言うある意味アメリカ社会が抱える永遠のテーマを扱った重い話であるが、イーストウッドがこちらの表題作ではなく「ミリオンダラー・ベイビー」を映画にしたのが非常に興味深い。 この「ミリオンダラー・ベイビー」は最後の最後で大ネタがある。話を知らない人がそれを知ってしまっては絶対に楽しめないのでここでもその部分は割愛するのだが、この最後の展開の部分が正にこの話のポイントで、しかもその部分こそが今のアメリカ社会で政治に意見を反映しつつあり、巨大な集票マシーンとして暗躍しつつあるキリスト教福音派(キリスト教極右勢力)の主張と真っ向から対立しえる部分を抱えているのである。この作品が上映された以降、アメリカの保守系メディアはこの作品をボロクソに叩いているが、それに屈せずこの作品を評価した所にアカデミー賞の意地を見る。 映画「レイ」でレイ・チャールズを本物そっくりに演じきって主演男優賞を獲得した黒人俳優のジェイミー・フォックス、そして作品賞と監督賞が「ミリオンダラー・ベイビー」、またこの作品では黒人俳優の大御所モーガン・フリーマンが初受賞しているが、今年のアカデミー賞は、そうしたアカデミー賞の現在アメリカ社会に横たわりつつある「露骨な保守性」へのカウンターとしての評価を感じるのだ。それはプレゼンテイターとしてステージに上がりテレビ局の発言自粛命令をユーモアパフォーマンスで返したロビン・ウィリアムスにも感じる部分である。いろいろな意味で驚きに満ちた今年のオスカーであった。 下手な鉄砲、まぐれ当たり
2005.02.28 Monday
余りこういう事を書くのはいただけない話だとは思うが、中山記念の馬券が当たってしまった。つまりこの日記に書いた通りに馬券を買わなかったという事である。それでは何故購入馬を変えたのか?何てことはない、家で家人と昼食を取っていた時、メインレースの話になりその時に家人から「バランスオブゲーム買わないの?この馬は鉄砲駆けするから休み明けは狙い目だって言っていたのはお前だろ?マイルチャンピオンシップじゃ本命馬だったのに、ここで買わないの?」と言われたからである。 なるほどお説ご尤も。素直にその言葉を受け取ってバランスオブゲームを買い目に入れてその代わりに重めの馬場が残ると思って買い目に入れていた父方ノーザンテースト系産駒の2頭を外した訳だ。馬券的にはカンパニーとエイシンチャンプの2頭フォーメーション三連複流しの合計16点で的中、当たる時はこんなものである。本来ならレース前にこの日記の文章を訂正するか追記すべきなのだろうが正直面倒くさかったのでそのままにして置いたら馬券が当たるという皮肉な展開に。でもまぁ考えてみれば私は昔から直前に変えたら当たったとか、軸馬も締切時間寸前まで考えるのが普通のスタンスでこの日記を始めてからのスタンスの方が異常だったとも言える。そもそも週中で考え付いた軸馬どおりに買うことのほうが稀有なケースだったので、そりゃあここで展望を書いても当たらぬ訳である。 確かに事前に予想を挙げてその通りに決まれば気持ちいいのだが、冷静に考えてみればだからと言って誰かが褒めてくれる訳でもないし、有料で予想している訳でもないので、そんなに杓子定規にやらないでも迷惑はかからんだろうし。そう言う手際冴えた事はプロの予想家のみなさんにお任せするとして、私は見栄張るのを辞めて以前の様なスタンスに戻ろうと、今日の競馬をし終えて再確認である。まぁただ後だしジャンケンを読まされるほうにしてみたらたまったもんじゃないと思うので今日の中山記念の様な『後出しジャンケン当たり馬券話』は、本日限りにしておくとして、今まで通り馬券が外れた時のみその理由をつらつらと書きとめておく事にしたい。 さて因みに今日の阪神競馬場は1番人気が0勝という珍しい状況になっていたが、阪神競馬場で同じ事があったのは1994年6月11日5回阪神7日目まで遡る事になる。94年のその日は武豊騎手が5回1番人気馬に乗り全部ダメだった。他に1番人気馬の乗っている騎手の名前を見ると塩村克己、村本善之という懐かしい名前が並んでいるのも印象的である。 中央競馬・日曜日重賞レース展望
2005.02.27 Sunday
ついさっきまで長々と中山記念の展望を書いたのだが、自分のミスで全部消してしまった。今更繰り返し書くのも何だか悲しいので、結論だけ書くことに。メンバー手薄と判断、ブラッドバイアス、もしくは展開利するパターンではないかと見ている。回収率ベースで中山芝1800Mのコースデータを見た場合、ダンチヒ、リファール、ノーザンテースト、グレイソブリン、この4系統の産駒の劇走が目立つ。今回その血を持つ馬はカンパニー、ロイヤルキャンサー、エアシェイディ、エイシンチャンプ、カナハラドラゴン、ウインブレイズとなっている。この中で馬券的に面白いのは単騎逃げ間違いなく展開利すると思われるロイヤルキャンサー。中間入念過ぎる位のゲート練習を繰り返し、鞍上に中舘騎手を配してきただけに、作戦は決まっているだろう。1着2着は難しいかもしれないが3着逃げ残りは十分あり、馬連軸としては危険だがワイド軸なら面白いとみている。 上記以外では、穴馬狙いの筋としてよくある『重賞で結果を残している人気薄を狙う』というパターンに嵌まりそうなアルビレオ。白井調教師は前々の競馬を指示している様で今回大胆な競馬で失敗するかもしれないがその逆もあるわけで、こういう時は押さえるに越したことはないだろう。 一方阪神は阪急杯。こちらも中山記念同様手薄なメンバー構成になった。中山記念同様、阪神芝1200Mを回収率ベースで見た場合注目すべき種牡馬系統はダンチヒ、ベンドオー、マンノオー、トウルビヨン、セントサイモンといういわゆる傍流血脈(除くダンチヒ系)と区分出来る異流の系統が劇走することが多い。ただ今回で言うとブイヤマト、カルストンライトオ、タイセイブレーヴとカルストンはともかく余りにも人気がなさ過ぎる馬ばかりが並んでいて如何にも当たりそうにないが、こういう馬を拾えた時こそ100万馬券が…なんて事もある訳で諦めずに押さえたい。 更に押さえるなら阪神芝1200Mの特別戦では着度数と回収率共に安定しているナスルーラー系であるゲイリーファントム、単純に着度数順ではナンバーワンであるサンデーサイレンス系×ノーザンテースト系産駒であるフォルクローレ、アドマイヤマックスまで注意したい。穴目としては中山記念時と同じであるが『近走重賞で結果を残している人気薄を狙う』という流れからゴールデンロドリゴを狙ってみたい。ギャラントアローは人気がなければ押さえたい、まぁこんな感じで今の段階で考えている。 <追記> しかし出遅れるかね、ロイヤルキャンサー…。裏目裏目である。 アーリントンカップ展望
2005.02.26 Saturday
土曜日に阪神競馬場ではアーリントンカップが行われる。この辺の重賞結果くらいから春のクラッシックシーズンに影響を与えてくる感じだ。来週の弥生賞もそうだがこの2回中山、1回阪神開催は3歳重賞戦の端境期という雰囲気が漂っている。過去の連対馬傾向を見ていくとロベルト系とリファール系が強いレースであるが、最近は減ったが基本的に前走きさらぎ賞組の並び替え傾向が多いレースだ。もちろんそのままスライドしてくるパターンもあるが、何らかの理由で着順を跳ね上げてくるパターンもある。そこで過去6年間において前走がきさらぎ賞だった複勝圏内馬を列記して、その好走理由を考えつつ、今年のレースの参考としてみたい。 99年 3着 (5着)タイクラッシャー 99年 2着 (2着)エイシンキャメロン 00年 2着 (4着)パープルエビス 00年 1着 (9着)エイシンプレストン 01年 1着 (2着)ダンツフレーム ※()内の着順はきさらぎ賞の着順 因みにタイクラッシャー、エイシンプレストン、ダンツフレームは、リファールの血が入った馬であり、パープルエビスとダンツフレームはロベルトの血が入った馬である。まぁ細かく見ていけば血の力だけ巻き返してきた、もしくはスライドしてきただけではないとは思うが、私は便宜上そう考えている。元々阪神の芝1600mというのは、回収率的に見ていくと人気を落としたロベルト、ダンチヒ、リファール系の突如の劇走が目立つのがデフォルトとなっている訳で、当然ながらこのアーリントンカップも例外ではないという事だ。今年は人気サイド(ロードマジェスティとビッグプラネット)がロベルト系であるトコロから見て、余り荒れなさそうだなという予感もあるが、ダンチヒ系産駒であるサクセスドマーニなどは結構人気を下げそうな気もするので三連単の3着付けとして狙ってみるのも面白そうな感じがしている。 他のデータから見ると端境期の重賞らしくエイシン冠の馬の好走が目立っているが、エイシンらしい地味なマル外馬、つまりトレーニングセールで仕上がっていた早熟、早仕上がり馬がスピードで押し切るパターンが多いのも特徴だろう。今回で言えばエイシンヴァイデンがそれに該当するか。まぁ今回に関して言えば、上位2頭が抜けていそうなのでこうした馬達の頑張りが馬券的な面白さを演出してくれるかもしれないと見ている。 白と黒
2005.02.25 Friday
少しだけでも株をやった事がある人間ならば、今度のフジテレビとニッポン放送が行う予定の大量の新株予約権発行がメチャクチャな話であるのは簡単に分かる話だ。法律違反スレスレでなく完全な法律違反である。じゃあ、かといってライブドアが仕掛けた時間外取引による大量株式購入はどうなのかと言えば、これは現法律上では全く問題ないが、法整備の間隙を突いた方法である訳でニッポン放送の一般株主から見ればアンフェア以外の何物でもないし、完璧に自己責任の範囲外の出来事と言うよりも、ある意味災難に巻き込まれた訳でこれはこれで大問題であろう。マーケットのスピードに付いていけない日本の法整備のお粗末さを露呈した感じである。 裁判でどういう判断が下るか分からないが、ライブドアが負ける事は本来ならありえない訳で、もし負けた場合には、裁判所は万人が納得できる形で今回の措置が特例である事を知らしめる必要がある。個人的な感情から正直に言えばライブドアがどうなろうと知った事ではないし、堀江社長の言い分には乗り切れない部分もある訳で、まぁご勝手に、という感じであるが、それとは別にして今回の新株発行の件が安易にそして感情論を優先してもしくは政府筋からのやんわりとした圧力で認められてしまうのは、非常に危険である。この一件が特例としてでなくノーマルな形で認められてしまうと、株主無視の独裁的経営者の跋扈を許す事になり、それは最終的に株式会社と言うシステムそのものが破綻しかねない事態になるのだ、という点は押さえておきたい。 そもそもフジテレビとニッポン放送の株におけるいびつな関係は、例の鹿内一族との骨肉を争う一大抗争が発端である訳である意味身から出た錆でもある。フジテレビに同情できないのは、自業自得だろと言う点とこの問題が起きた途端に産経新聞筋に近い自民党の有力者がタイミングを見計らったかのようにライブドア叩きを始めたトコにもある。まぁあの社長さんがもう少し思慮深い口当たりの良い人なら圧倒的な勝負になったはずなのだが、メディアとネットの融合を試みていると言う肝心要のご自身がテレビの怖さ、メディアの怖さを承知しきれていなかった点が、本来なら絶対に勝てる勝負をミスミス落としそうになっている原因だろうか。まぁとは言え、私の生活範囲では見当も付かない金額規模で行われているマネーゲームの行方よりは、漸く今日ナンバーズ4のセット・ボックスが当たったのに、言うに事欠いて今回に限って一口たった9000円しかつかないと言う悲惨さに打ちひしがれる今日この頃である。 珍しくレース回顧
2005.02.23 Wednesday
基本的にここでレース回顧をあんまり書かないでいるのは、需要がなさそうというのが一番だが、それを言い出すとこの日記自体がどうなんだ?という話になる訳だが、まぁその辺はいいとして、フェブラリーSに関しては今後の自分の馬券作戦の為にも少しレース回顧めいたものを記しておく事にした。 当日の馬場状態であるが、私は土曜日段階ではマイナス0.8秒前後と踏んでいた。日曜日も同じかなぁと推測していたが、午前中にトンでもないタイムが出た段階で少し疑念が湧き始め、最終的に一日を通してみるとマイナス1.5秒前後のいわゆる超高速馬場仕様だった様である。この辺の読み違いが結果的に命取りになった気がしている。 レースに関しては高速馬場の上にメイショウが全く後続から突かれる事無く逃げられた段階で勝ちは決まったようなものである。アドマイヤドンよりもユートピアの出遅れ&後方からの競馬がレースを決めた感じだ。通年だと12とか14専用の韋駄天馬が玉砕精神で出てくるのだが今回そう言う馬がいなかった事もメイショウボーラーには大きく作用したであろう。そういうメンバー構成を見て幾ら期待値が確保出来ないからと言ってメイショウを無印にしているようではどうにもならない、という事である。 2着のシーキングザダイヤは前走の段階で指摘したように「変則距離に強い森厩舎」の代表格としてみていたのだが、こうしてマイル戦で来る所を見ると数年前のノボトゥルーと全く同じパターンであったのを、これまたレースが終わった段階で感じるのが悲しい。まぁ通常の血統的には非常に買いツライ馬であるが、個人的に森厩舎の馬に関しては距離適性を考える際に長さでなく区分けとしているのだが、今回はそれも裏目に出てしまったようだ。 3着のヒシアトラスにしてもこういう馬はフェブラリーでは来ないパターンという自分が決め付けていた馬に上位を独占された現実を見せ付けられると当日の馬場状態のせいにするか、基本的に各馬の能力判断を見誤っていたかのどちらかが原因と考えざるを得ない。まぁ今の所2/8の割合で能力判断ミスが敗因だと思っているが、こればかりは各上位馬の次走を見ないと何とも言い切れない。何せ今年のレースは、G1になってから9回中、中山除く8回の中で上位3頭PCI指数平均値が41.5と過去最低になっているがこの辺が如何にも不良馬場特有の数値でもあり(今までの過去最低は97年のシンコウウィンディが勝った時の43.5)やはり今年は特別だったんじゃないかという気持ちが捨てきれないでいる未練たらしい自分がいる。
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